好き勝手に書く場所

サブカル好きな人が日常とかただつらつら書いていく雑記帳

ただのわしと仮面ライダー龍騎の再会ものがたり①(?)

2000年、仮面ライダークウガを始まりとして平成ライダーシリーズが今日まで続いている。クウガ放送時、私はまだ小学生であったが、その頃仮面ライダーという作品を初めて見て、毎週日曜日の朝を楽しみにしていた。

小学校高学年時、一度ライダー作品から離れたものの、その後仮面ライダーカブトを見たかと思えば仮面ライダーオーズまでぱったりと見なくなったり、声優目的で突然仮面ライダーゴーストを見始めたり…というような具合で平成仮面ライダー作品を楽しんでいた(すごくにわかですねこうして見ると)

 少しライダーの話から逸れるが、私はアニメや漫画、ゲームなどのサブカルチャーが好きだ。この数年はFateシリーズにハマっている。原作のゲームに勤しみ、派生作品であるzeroやfake、また昨年配信されたソーシャルゲームfgoにも手を出し、課金して苦しみながらも(自業自得)Fateという作品を楽しんでいる。

 さて、前置きはまだもう少し続くのだが、Fateの話を持ち出したのには理由がある。この記事のタイトルにもある「仮面ライダー龍騎」(以下龍騎)を見る事になったきっかけこそ、このFateという作品なのである。

Fateお馴染みの「聖杯戦争」というバトルロワイヤルのシステムから、Fateの考察にはしばしば龍騎の文字を見かける事が多かった。Twitterの呟きや、検索エンジンの予測…Fateについて考察をしたことがある人は、私と同様に一度は龍騎の名を見た事があるのではないだろうか。

また、私は一度ライダー作品から離れた時期があったものの、龍騎自体は当時少しではあるがリアルタイム視聴をしていたし、「戦わなければ生き残れない!」というあの有名なキャッチコピーの強さ(?)もあって、龍騎という作品は私の記憶の中にも残っていた。

 今年の夏、お盆を前に、私は気まぐれに特撮作品をTSUTAYAでレンタルしようと思い立った。特撮、その中でも私が借りた作品、そしてその理由は以下の通りだ。

仮面ライダー龍騎Fateの考察を深めたいがために

海賊戦隊ゴーカイジャー…当時も見てたし俺様な主人公が好きだし初回は未試聴だったから

未来戦隊タイムレンジャー…OPがそれまでの戦隊ものとは異色な曲だったが凄く好きだった、内容は思い出せないが全話見た記憶はあるので見返したいから

 

これらの計4枚を借りた。3作品に対し4枚というのも、龍騎のみ既にVol.1、2と2枚借りたからだ。

その中で気に入ったものはマイペースでぼちぼち見ていこう…という軽い気持で借りたのだが、この後まさかこんな記事をあげるくらい龍騎にハマり、ハイペースで完走することになるとはまだこの時点で知る由もなかった。

ちなみに龍騎以外の2作品については割愛するが、タイムレンジャーについてはなんと1話も見ずに返却してしまった。動作不良だったからだ。

…というのはサブ的な理由で、一番の原因は龍騎を何度も見てしまって時間がなくなってしまったのだが()

で、龍騎を14年ぶりに見た。

1話。ビル街の窓や通路の窓、鏡。とにかく反射するものが映し出される。仕事を終えた女性の何気ない生活に焦点があてられる。化粧を落とすためにドレッサーの前に座り、鏡で自分の顔を見ている。すると、あるはずのないヒモ?縄?のようなものが首に絡まっていて…

というような具合で物語は始まる。

ここで考えたのは、鏡や窓、ガラス。それらに反射して映し出される自分の姿というのは、本当に正しいものなのか?ということ。

この記事を書いている今、龍騎を見終えた後だからこそ出てくる考えではあるが、これこそ、「仮面ライダー龍騎」の主題ではないかと思う。これらを描くことに「鏡」を用いたのは、明快でわかりやすいなあと非常に感心している。単純ととられることもあるかもしれないが、龍騎という作品の設定や話の重厚さを、この「鏡」を使うことで視聴者がより受け取りやすい作品つくりになっているのではないかと思う。

 で。

龍騎を見た私はとても懐かしい気持になった。

正直なところ、1話を見てすぐに「虜になった!」「おもしろい!」とはならなかった。全体的な印象としては、暗い。話もそうだが、画的に画面が暗い。舞台は冬、登場人物達の服装や白い息が冬の冷たさをものがたる。それから主人公が訪れるアパートは、新聞で窓が覆われ薄暗く不気味な部屋だ。ライダーたちが戦うところは人気の全くないビル街、車が止まる駐車場?廃棄場?みたいなところも色味が少ない。

だが、決して退屈はしなかった。それは私の思いで補正によるところもあるかもしれないが、じわじわとこちら側に魅せる作品であったからだ。その魅力をあげるとしたら、非常にたくさんあって悩むのだが、いくつかにしぼって綴る。

 

まず、最初の1話で主人公が変身しないところ。(いや、変身はしているのだが正式な変身ではない) これは1話だけでなく、龍騎全体を通して言えることなのだが、龍騎はとにかく「引き」が凄い。「この先どうなるの?!」という場面で次回に持ち越されてしまう。続きが気になって仕方がないのだ。

 次に、場面展開が丁寧なところ。

マイナスな表現をすれば、「テンポが悪い」かもしれない。全50話ある中で、感覚的に言えば6話くらいまでは大きく物語が進んではいないかもしれない。

だが、フォローするならば、1、2話は仮面ライダーに変身するまでの過程、3、4話がライダーとモンスターとの戦い方、5、6話でライダー同士の戦い、そしてライダーバトルの提示がなされている。このように龍騎という作品は段階を踏んで話が積み重ねられていくと言える。(のではないかなと思ってる)このあたりが私はとても好きだった。当時はまだよくわからないまま、暗い話に引っ張られて「うーん…」という不満で退屈そうな気持ちで見ていたのだが、年を重ねてから見ると、こんなに丁寧に話が作られていたのか…!と感心したのだ。

ちなみに7話からはそれまでとは違う脚本家が話を数話書くため、わかりやすく物語に強弱がつき、さらに強烈な個性をもった新しいキャラクターが登場することから、7話からはテンポよく見られるのではないかと思う。

 続いて、登場するキャラクターの濃さ。龍騎は歴代ライダー作品の中でも非常に登場人物が多い。だが、一人一人が強烈な個性を持っていて、見ていて飽きないのだ。ここで一人一人キャラクターに言及するとまたまた話が長くなってしまうので省くが、私の自己満足のために言っておくならば、私が最も愛する仮面ライダー、登場人物は仮面ライダー王蛇こと浅倉威である。浅倉威好きです。(これだけはめちゃくちゃ主張したい)

…と、言いつつも少しはキャラクターのことを綴る。(どっちなの)

龍騎における主人公、そしてもう一人の主人公と言っても過言ではないキャラクター、それが仮面ライダー龍騎こと城戸真司と、仮面ライダーナイトこと秋山蓮。

この二人は性格が真逆で見ていて面白い。人懐っこく思い立ったら即行動!そしてわんこの如く元気!(?)な城戸真司に対し、クールで寡黙でケチな秋山蓮。まあこの二人はよく喧嘩するわ言い合いするわで初めから衝突しまくるのである。マンガのような二人のかけあいが、物語の暗さを抱えつつ、緩ませつつ…そんな役割を担っていると感じる。

最後に、BGM。龍騎(というか私に)にとって非常に大事なBGMだ。

1話を見て、そして流れる音楽を耳にして、身体中に電撃が走った。この音楽の感じ…テニスコートを思い起こさせる…何故だ…そう思い龍騎の音楽を担当する人物を調べた。

そう、龍騎のBGMを担当していたのはアニメ「テニスの王子様」で音楽担当だった渡部チェル氏であった。またまたまた話は逸れるが、私のオタク形成をし、思春期に駆け抜けた作品こそ、テニスの王子様テニプリ)なのである。幾度となくテニプリのアニメを見た私にとって、龍騎の音楽を聞いて反応して動揺しないわけがなかったのだ。

とくだん、氏について調べたわけでもなく、曲を追っているわけでもなかったが、私が渡部氏の曲に抱く印象が「とにかく派手」「やたらと壮大」「不穏さがあからさま」「過剰」「疾走感」である。(褒めてる)雑にまとめると私にとって非常に「わかりやすい」音をしているのだ。

先ほど龍騎序盤は話のテンポが悪く感じるかもしれないと言ったが、これらを払拭しようと最も奮闘していたのはこのBGMだったと言っても過言ではない。そのくらい龍騎のBGMは激情的なのである。

劇中で「まずい!」という場面では「まずい!」という文字をそのままそっくり音にしたような曲が流れ、「あっ これはゲームとかで序盤のシステム説明してる時に流れていそうな音楽だ」というような曲が流れている時には実際に登場人物が説明をしている場面であることが多い(私の曖昧な記憶で話してるので定かではない←確かめてくれ)

このおかげで、BGMが流れるとついフフッ…と笑みがこぼれてしまうようになってしまい、龍騎という作品は徐々に私の身体を蝕んでいったのである()

 

と、いうことでこれらの理由により、レンタルした期間中は龍騎を何度も何度も繰り返し見てしまった。そして次の巻を借りに行こうかとしたその時、なんと東映公式はそんな私をずっと監視していたかのように(?)Youtubeで毎週2話ずつ龍騎を配信放送していたのだった。だが、そんな公式様のありがたい手解きすら撥ね退けて、いいからもっとよこせ!!!!と言わんばかりにDVDをまとめ借りし、仕事があるにも関わらず平日連夜にわたり龍騎を貪り、結果的に寝不足体調不良風邪情緒不安定になるほどのめりこんだのだった。(良くない)

時は年末。

私の部屋には積み上げられた龍騎に関する雑誌や本や写真集、ブルーレイボックス、劇場版ブルーレイ、DVD、メイキングDVD、サントラ集、フィギュア、変身グッズ…などなどのグッズで溢れかえっていた。未完成ではあるが、完全自己満足内容の仮面ライダー龍騎プレゼン資料も現在鋭意制作中である()ただのウィキの焼き増しにしかならないかもしれないが、それでもいいのだ。とにかくアウトプットしたいのだ。とにかく「龍騎はいいぞ!」と声を大にして叫びたいのだ(既に叫んでる)

当初はこの記事、「龍騎のOPについて考える」というタイトルで書き始めたはずだった。が、ここまでの内容の通り、OP考察までの前置きが長くなってしまい、これじゃあ永遠に考察に辿りつけない…と判断し思う存分書きなぐった結果がこれである。だが、もちろん足りない。もっと書きたい。もっと戦えよー!北岡ー!!!(浅倉)

 

それでもまずは形にしないと、いつまでも何も始まらないので、とりあえず今回はこんな記事を書いたのである。果たして次回更新はいつになるのか…でも今年中にプレゼンは一つ完成させたいし、OP考察はしたい。…したいことだらけだ。

 して、締め方がわからなくなったのと明日の仕事で憂鬱な気持になったところで、この記事は終わる。もっと更新してください自分。ここまでもし読んでくださった方がいたらありがとうございましたたたたたた…………