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サブカル好きな人が日常とかただつらつら書いていく雑記帳

ただのわしと仮面ライダー龍騎の再会ものがたり②

前回の記事を読み返して、そういえば放送当時の龍騎の印象や感想について書き忘れたことに気付いたので今回はそれについて書こうと思う。もしかしたら書いているうちに話が脱線してしまうかもしれない…が、とりあえず、書く!!!!!(強気)

ちなみに、それこそ記事タイトルに前回「①(?)」とつけたのも、きっと書き忘れたことやら書き足りなかったことがあとから出てきてまた別で記事を書くだろう…という理由からである。つけておいて良かった(笑)

 

 
 

クウガ、アギトと続いて放送された龍騎そのライダーデザインは前作2つとは大きく異なった。 仮面ライダーのビジュアルといえば、触覚があって複眼があって顎(クラッシャー)があって…と想起されるが、龍騎は西洋の騎士、鉄仮面(フェンシングとか?)をイメージしたデザインであり、当時は物議を醸した。 巷では「ダサい」と言われ、当時の私もそのデザインには驚かされ、「なんだこれ…」と絶句したものだ。

また、龍騎の象徴であるあの「戦わなければ生き残れない!」というフレーズ、これまでなかったライダー同士の戦い…(全くなかったわけではないがメインとして描かれたのは本作が初なのではないか)そういったことも含めて不安が大きかった。そして放送されるやいなや、ライダー同士の戦い≒殺し合いの内容から、当時のPTA()などから苦情が殺到していたらしい。

クウガ仮面ライダーを好きになり、アギトも視聴し、「ライダーは悪をやっつけるんだ!」「頑張れ仮面ライダー!」という思考が確立されていた当時の私は、もちろんこのライダーバトルには困惑した。ライダーに変身して戦っている姿を、同じ場面で何人も見られることには単純にテンションがあがったが、戦う対象がこれまでの怪物だけでなくライダーも含まれている。

序盤はミラーモンスターを倒す場面が多いが、次第に同じくらいの頻度でライダー同士の戦いが増え、物語が進むうちに、この作品はライダー同士の争いがメインであることが提示されていく。同じライダーである者達が私利私欲のために戦う。私利私欲のための争いとはわかりつつも、何故こんなにライダー達は戦わなくてはならないのか?単なる勧善懲悪でない戦いが故に、ライダー達の多くは常に悩み苦しんでいる… これらの疑問やシリアスな状況が、当時の私の目には退屈に映っていた。見ていて苦しかった。 今となっては、そこがまさに龍騎の魅力の一つではあるのだが。

 

さて、次に当時の登場人物達の印象について綴る。

ぶっちゃけここが一番書き殴りたいところである。 今年、龍騎を改めて見るまでに私が記憶していた人物達の印象は以下の通りだ。

 

城戸真司/仮面ライダー龍騎

→ぶっちゃけ印象が薄い。いつもわちゃわちゃしてる。弱い。(多分苦悩してる姿が弱く見えたのかも?)

秋山蓮/仮面ライダーナイト

→クールでかっこいい。当時一番好きだったキャラ。

北岡秀一/仮面ライダーゾル

→すごーーーく胡散臭い弁護士。弱い。(戦いにそこまで積極的に参加してない面がそう見えたのかも)

浅倉威/仮面ライダー王蛇

→怖い。強い。目がギラギラしてて怖くて気持ち悪くて出てくる度に萎えたし引いてた(笑)

 

私が記憶していたのはこの4人だった。ということは少なくとも18話以降も龍騎を見ていたのだろう。 (浅倉は18話以降ライダーとして登場する) 18話以前にも上記以外のライダーが出ているはずなのだが、(ライア/手塚、ガイ/芝浦、シザース/須藤)覚えているのがこの4人だけというのは、子どもながらに龍騎のメインライダーを感じ取っていたのかもしれない。

では、この4人について当時の印象を振り返る。

 

まずは城戸真司(龍騎)。

当時の印象は非常に薄かった。というのもこの頃から私の趣向が確立し始めていて(?)、城戸真司の熱血さ(とは少し違うかもしれないが)があまり好きではなかった。思い立ったら即行動タイプの彼なので、まあ空回りしてしまったり、思わぬところで失敗を招いたりしてしまう。この物語で忙しく東奔西走する彼を、後に振り返ると実は多大は影響を及ぼしていて、まさに「主人公」をしていたのだと気づかされるのだが、そんなものは子供の前では関係ない()今思えば悔しいのだが、当時は本当に印象になかったのだ。龍騎という作品は群像劇でもあるせいか、余計に存在感が薄く感じられたのかもしれない。

でも、今ではおそらく、龍騎では2番目に好きなキャラクターだと思う(確信はない)

 

次に秋山蓮(ナイト)。

ネットで感想を読んだり私の勝手な思い込みを含めてなのだが、子供や、序盤時点での視聴者はみんなナイトが好きだったのではないだろうか…ないだろうか…(同意を求めていく姿勢)

単純にナイトは見た目がシンプルにかっこいいし、秋山もあの黒いロングコートとか(中二とも言う)、全体的に心擽るものがあった。必殺技もマントに身を包んで突進するあの画にも心奪われた。また、主人公より先にライダーとして変身していたところも含め、お兄さん的な立場としてもかっこよく見える。…しかしストーリーを追っていくと実は一番苦悩して紆余曲折しているのはこの秋山(かもしれない)なのだが、とにかくクールな面が子供心に刺さり、一番好きなキャラだったのだと思う。

 

つづいて北岡秀一(ゾルダ)。

銃をメインとした武器を使いこなす緑のライダーのスタイリッシュさがかっこいい。 しかしゾルダもとい北岡と言えばやはり最初に思い浮かぶのがあの独特の話し方。そして弁護士でお金持ち、プライドの高さもお墨付きの彼に対し「妙に鼻につくなコイツ」と思いながら当時見ていた。ずるがしこい…改め、頭の回転も早いのでライダーバトルにもっていく前の時点で他のライダーを罠にハメることもしばしば。そんなところで「弁護士なのに悪い奴」という印象が強かった。

しかし不治の病に侵され、弱い部分が垣間見えたり、悪人になりきれない一面を見たりしていく中で私の中の北岡の評価は難しいものになっていたのを覚えている。今ではそんな自分のためだけに生きる姿、また秘書のゴローちゃんとの関係なんかも含めて非常に好きなキャラクターの一人である。

 

そして浅倉威(王蛇)。

仮面ライダー史上最凶の脱獄ライダー。仮面からも悪そうな雰囲気が出ているが、なにより浅倉威としての印象が非常に強烈だった。とにかく怖い!この一言に尽きる。ライダー達の中でも非常に目立つ容姿をしている浅倉。

素肌に蛇柄のジャケット、よく見ると履いているズボンも蛇柄。しかも片足には拘束具つき。首輪。これだけでも凄まじいのだが、なによりも、目。眼力が凄い。この眼力に当時のテレビの前のお子様は泣き喚いたに違いない…当時の私は泣きはしなかったものの、あまりの迫力に浅倉が出てくると思わず目を背けていたような気がする。その上とにかく攻撃的な性格でライダーとしての強さも折り紙つき。龍騎ははじめ各ライダー達を圧倒していて、「主人公だから必ず勝つ!」というものもおかまいなし。こわさと強さの両方を兼ね備えたライダーに、ただただ私は引くばかりだった(笑)浅倉で仮面ライダー龍騎の記憶は途絶えているため、恐らく当時龍騎視聴をやめた原因は彼だったのかもしれない(笑)

…尚、前回の記事の通り、今現在最も好きなキャラクターはこの浅倉威である。 浅倉威についてはあまりに思い入れが強すぎるため、これについてはまた別で語ろうと思う。

 

…という感じで放送時の龍騎の印象はこんなところだろうか。

なにしろもう14、いやあと数カ月で15周年を迎えるこの作品。そろそろ記憶が曖昧である。…でなくとも5年程前の仮面ライダーオーズですらろくに思い出せないのに……

 

2016年、今年の後半はなんとなーくだが龍騎イヤーだったのでは?と感じることが多かった。龍騎のようなアニメ(魔法少女育成計画)が放送されたり、ナイトを演じた松田悟志氏が某番組でバスケ王者になったり、痴漢を捕まえてリアルヒーローというニュースが流れたり、今放送中の仮面ライダーエグゼイドはその内容のシリアスさから龍騎に似てると言われたり……

何度も言うが、来年は仮面ライダー龍騎15周年。

是非公式で何かしらの動きがあってほしいと切に願う………